バナナの成長記録12 耐寒性バナナが枯れました

耐寒性バナナの冬越しの結果

アイスクリームバナナ　3株　→　0株
ドワーフナムワバナナ　1株　→　0株
レッドタイガーバナナ　2株　→　2株
ピンクバナナ　　　　 15株　→　0株　　　　　でした😢

気温が低かった2022年　冬

気温が低かった2022年　冬

冬越し失敗の原因はいくつかあると思うのですが、要因１つは「寒さ」でしょうか。
気温の低くなる時期（12月16日から2月28日の75日間）を10年間比較してみました。
グラフは各年の75日間の最高気温の合計、最低気温の合計を表しています。

最低気温の合計を見ると2022年はやっと100℃（2018年も寒かったですね）他の年は200℃前後ですので、いかに寒かったかがわかります。
この気温は東京都心の気温比較ですので、畑のある場所はこれより1~2℃低く、地温はさらに1~2℃低くなります。
畑の温度計は何度もー6℃を計測しました。
バナナには厳しい寒さですね。

バナナごとに枯れた原因を考えてみます

アイスクリームバナナ

昨年、親株を枯らせてしまったので今年こそは、と挑んだ冬。
3株すべて防寒対策を変えてみました。

アイスクリームバナナの防寒対策は
１　不織布を巻く
２　不織布の上に段ボールを巻く
３　段ボールの上にエアパッキンを巻く
さらに、エアパッキンで屋根を付けた株と、エアパッキンで温室をつくった株の３パターンです。

4月上旬「無事冬越しができたのでは」と思えるくらいの状態でしたが、次第に3株とも根元から腐り始めました。
今年はとにかく寒かったので、もっと根元の保温をしっかりやるべきでした。
3つのパターンで防寒対策をしてみましたが、ダメージに差は見られなかったので、温室を作る必要は無さそうです。

ドワーフナムワバナナ

ドワーフナムワバナナの苗を購入（80㎝ほどの中苗/6月下旬）したときは、冬越しに十分な大きさに育つと思っていました。

でも、思った大きさには育っておらず。
良く考えてみれば「ドワーフ＝矮性・大きくならない」バナナなので、アイスクリームバナナのようには成長しないんですよね。

その小さめの苗を越冬させようと
１　幹の周りを不織布で包む
２　不織布の上を段ボールで囲う
３　段ボールの上をエアパッキンで包む
４　支柱を立てエアパッキンの簡易温室作る　
　　でした。　結果は・・・

バナナの中で、一番ダメージが有りました。
寒さ以外の理由としては、寒さ対策をやりすぎて株を蒸らしてしまったこと。
ドワーフナムワバナナの根元に温度計を置いて計測しましたが、真冬の寒い時期でも天気が良い日は45℃くらいまで温度が上がっており、完全に株を蒸らしてしまいました。

レッドタイガーバナナ

唯一、無事に冬を越せたレッドタイガーバナナ。
種から育てたので、畑に植えたときはこんなに小さい苗でした。

種から育てたので成長が遅く、12月になっても60～70ｃｍほど。

防寒対策は
１　不織布を巻く
２　不織布の上にエアパッキンを巻く
３　段ボールで覆う
でした。

レッドタイガーバナナも蒸れてしまったのか、葉も茎もボロボロ・・
あまりにも蒸れがひどいので、2月中旬にエアパッキンを外し、不織布と段ボールの軽装にしましたが、正直この時点では枯れてしまうだろうな、と思っていました。

枯れると思っていたレッドタイガーバナナは3月中旬に新しい葉が成長を始め、4月中旬には赤い斑の入った立派な葉になりました。
レッドタイガーバナナはとにかく寒さに強かった！！！です。
芭蕉も同じ畑に植えているのですが、芭蕉と同じ時期（3月中旬）に成長を再開しました。
3月中旬は最低気温が5℃、最高気温15℃くらいですから、寒さに弱い熱帯植物は枯れてしまいますが、レッドタイガーバナナは成長を始めているので、いかに寒さに強いかがわかります！
なので、防寒対策はもっと簡単でも冬は越せそうですね。
2年目のレッドタイガーバナナはどんな成長をするのか楽しみです。
株が大きくなるほど寒さにも強くなりますので。

ピンクバナナ

ピンクバナナもレッドタイガーバナナ同様種から育てましたが、根の張りが弱く成長も遅い印象でした。

ピンクバナナは子株が沢山できますね。
秋には子株だけで40株を超えていました。
なので冬越しは親株、子株をまとめて不織布で巻き、エアパッキンを蒔いて段ボールを被せました。

ピンクバナナも15株全滅でした。
ピンクバナナは茎も細いし、大きくならないので耐寒性の強いバナナとして育てるのはちょっと難しい気がします。
それに家で育てていたピンクバナナは7℃以上キープしていたのに枯れました（枯れた原因は寒さではなく根腐れのようでしたが）島バナナ、モンキーバナナも一緒に育てましたが、なんと耐寒性の無いこの2品種は無事に冬を越しました。